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のんき妻と頑固夫の介護生活


by kouchanyoko

無関心すぎて

「Tibet Tibet」という小さな映画会が開かれるのを新聞でみました。
聖火リレーの妨害、チベットの暴動、断片的にしか知識が無く、平和の祭典
のはずのオリンピックが、聖火を消されそうになったり、ルート変更して秘密裏に
走者が走って、楽しみにしていた沿道の人達をがっかりさせたり、
こんな状態で開かれるオリンピックはなんか変なんじゃないかなー・・・・そんな程度の認識でした。
何か知ることが出来るかなーくらいの単純な動機で出かけてみました。


この映画は在日3世の青年が、世界一周をしてみたいという思いで、祖父母の故国である韓国をスタート地点とし、中国を経由して旅行を続けるうちにチベット問題に関心を持ち、自分自身でも思いがけないほどの気持ちでチベットの人民の抱えた問題に心を痛めビデオ撮影を続けます。
この旅行に出るまでは、チベットについては余り関心はなかったと語っています。

ダライ・ラマ14世がインドに亡命して50年近く、いまだにダライ・ラマ14世を慕ってヒマラヤの険しい山脈を中国の厳しい監視の目を逃れるために夜間に移動し零下30℃の中を一歩一歩インドを目指して亡命する人達が後を絶ちません。
中国の迫害と武力による弾圧で、宗教の自由、教育の自由を奪われ、母国語の使用も禁止され、経済的な極度の格差、そしてダライ・ラマ14世への思慕を表したら即、投獄される・・・・

チッベトの人々は北京オリンピックを中止妨害しようとして動いているのではなく、世界の眼が中国に向いているこの機会に、自分たちの置かれた状況を世界の人達に知って貰いたい、只その一心で行動しています。この期を逃したら又チベットが、忘れ去られていくと言う、やむにやまれぬ気持ちでいるのです。これを暴動の一言で表して良いものなのか
ビデオの中で、あるチベットの婦人が言っています。
「何かをしてほしいと言うのではありません。関心を持ってほしいのです。私たちは世界の人々に忘れ去られてしまうのが一番怖くて悲しいのです」


今世界では各地で戦争、迫害、貧困、飢え、様々な悲惨な状態の人々が苦しんでいるのに余りに無関心な自分にゾッとしました。
知らないではなく知ろうともしない自分・・・知っても何も出来ないのだけれど、
ユニセフに寄付したぐらいでチョット良い事をした気分になっていた自分。
無力な自分であることは、自分が一番よく知っているけれど、関心を持って知っていくこと、そしてせめて友人達とこういう問題を話し合っていく事からはじめようと思ったことでした。蟻の一穴にもならないと思うけれど。
この映画会を企画して下さった当別町の孝勝寺の副住職”上川 泰憲”さんのブログは

ポンポロカベツ
by kouchanyoko | 2008-04-20 22:05 | ふっと思う